
ポスター・
パネルスピーカの作り方
小松 明
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| 1971年8月 電波技術 1) (Web 05.11.28) . |
形のないスピーカ! 壁を振動面とする新時代の音響源! これが現在(1971年)オーディオ界で話題になっている GTボードスピーカ です。強力マグネットと振動構造の新しい技術で、従来の常識を破って
“壁や天井からこれ程の特性の音が…!” と専門家を驚ろかした新開発ですが,最近の大型ポスター・ブームと結び付いた、新インテリア音響源が今回の製作です。(6月号より続く)
GTボードスピーカ を応用した製作
今までいろいろな例を説明してきましたが“家にはプリント合板の壁面も適当な家具もないから…”というのでしたら、いよいよ貴方の腕の見せどころです。いろいろな方法がありますので易しいものから難しいものへ、順を追って説明してみましよう。
なお、今回の製作では
第1表に示すボードスピーカのDS-8008を使用します。
写真1 GTボードスピーカ
第1表 GTボードスピーカの規格と種類
1.ベニア板にGTボードスピーカ を取付ける
材本屋さん,デパートの日躍大工売場などに行って5.5mm.厚のベニア板を2枚買ってきます。大きさは2m×1mのものと、1.82m.×0.91m.の、所謂サブロク板(3尺×6尺の意)のいずれでもOKです。
サブロク板の方が小さいので便利ですが、音響的には1mx2m板の方が良いことはいうまでもありません。
このべ二ア板を壁などに触れないように紐などで上から吊り下げます。
第1図 を見て下さい。そして図に示す位置にGTボードスピーカを取付けます。
これで一組の平板スピーカのでき上り!というわけでず。 後はこれをAMPに接いでステレオとするもよし、4チャンネルに応用するもよし。あるいはテレビと組合せて(6月号記事参照)映画館のムードをねらうもよし、というわけです。
なお,1mX2mのベニアに GTのDS-8008型を取付けた場合の周波数特性例も示してあります。
第1図 2m×1m 5.5mm.厚のベニア板 に
GTボードスピーカを取り付けた 最も簡単な
ボード形スピーカ
ベニア板そのままでは少々味気ないですから、キレイな壁紙などを貼るか絵を書くなどすればシャレタものを作ることができます。この方法は作り方は簡単ですが、なかなか良い音響効果が得られます。
2.木目模様のパネルスピーカの作り方
1.の項で説明した方法は「簡単過ぎてどうも芸がなさ過ぎる」という方は、この方法をどうぞ。
写真2に示すようなもので作り方は
第2図 を見て下さい。このパネルは2.7mm.

厚のプリント合板1枚(3尺X6尺の定尺もの)でパネルを2枚作ることができ、大きさも壁などに掛けられる大きさであり、かつ音も良いものが作れます。
特にヴァイオリンの音など、これに勝るスピーカは無いのではないか と思わせる程、迫真の音がします。ヴァイオリンなどの弦楽器は、弦の振動を胴の板に伝え、板の振動によって発音します。パネルスピーカも板の振動によって発音します。
このように発音のメカニズムが同じであることから、ヴァイオリンの音やギターの音がリアルな存在感のある音で再生されるのだと考えられます。
写真2 木目模様のパネルスピーカ


第2図 木目模様のパネル形スピーカの作り方
3.ムード満点なポスターパネルスピーカの作り方
今月号製作のハイライト! バツグンのムード、
写真3-1を見て下さい。左はニューオルリンズジャズの名クラリネット奏者ジョージ・ルイス、右はジェーン・フォンダの美しいヌード。
写真3-2はパネルの裏側、GTボードスピーカが取り付けられているのが見えます。
写真3-1 壁面に飾られたポスターパネルスピーカ 写真3-2 パネルの裏側
ベニア板でパネルを作り、表にヌードやミュージシャンの写真を貼って裏側にGTボードスピーカを取付けたパネルスピーカです。表に貼る写真は(あるいは絵でもOK)なにも他人である必要はなく平凡パンチやプレイボーイ誌流にいえ,ば「左チャンネルには君の写真、右チャンネルには君の彼女の写真を貼りたまえ! こんなステレオを君の室にかざっておけば,君の彼女が君にグッとくること間違いなし! 君は彼女のハートを射とめることができる!」というところでしょうか。
まあ、それはさておくとしても、スピーカ・ボックスのサランネットとにらめっこしながら音楽を聴くよりは、カワイコチャンのヌードや、彼女のポートレート、あるいは美しい風景などの写真や絵を見ながち音楽を聴く方が数段楽しいことは間違いありません。
最近は美しいポスター(カラーも白黒もある)がデパートその他で多数売られています。そこでこれを買ってきて、貼れば良いわけですが、自ら撮ったた写真をひきのばして貼るのもOKです。
では早速作り方を説明しましょう。第3図を見て下さい。寸法など少し違いますが作り方は第2図の場合とほとんど同じです。
2.7mm.厚の定尺のベニア板1枚で2つのパネルスピーカができますので、ステレオ用としても、4chのリア用としても使えます。

第3図 ポスターパネルの作り方
作り方は図面を見ていただくとして音に対してあまりウルサイことを言わなければ,図に示した寸法以外でもOKです。図のものはどちらかといえば少し大きいので、もっと小さく作ることもできます。あとは貴方のアイディァと腕しだいです。
なお、次回には 新しい原理による 重低音再生器(重低音感振動の再生)の作り方や、連載を続けてきた GTボードスピーカの応用 のまとめとして、今までに作ったパネル、その他を応用しての 4chシステムなどについて説明したいと思います。
ではまた次回。
参考文献
1)小松 明:マニアの音響源 ポスター・ボードスピーカの作り方
「電波技術」 1971年8月号 P63-67
05.11.28
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