![]() ボディソニックと 振動トランスデューサ ボディソニックと 振動トランスデューサ ボディソニック用トランス デューサ Vt7, Vp6 SC-8032編 各種ボディ ソニック用トランスデューサ SCP-6018編 各種ボディ ソニック用トランスデューサ SCP-6024編 各種ボディ ソニック用トランスデューサ ボディソニック技術 開発の先駆 Bodysonic Technology - Wide Applications ボディソニックの ハードウエア基本技術 |
1.ボディソニックの効果ボディソニック(体感音響装置)にはさまざまな効果があるが、代表的な効果として「リラクセーション効果」と「臨場感再現効果」を挙げることができる。 ここではこのふたつの効果の視点からボディソニックと振動トランスデューサ、応用製品例について述べる。 1.1 人が聴く音の原点は体感振動を伴っている(意識下に残る胎児期の記憶) 人が聴く音の原点は、体感音響振動を伴った音を聴いている状態である。試みに人の胸や背中に手を当てれば、ドキッドキッという心臓の鼓動が振動として手に感じられるだろう。この状態で声を出してもらえば驚くほど声の振動が手に伝わってくる。 身体は約70%が水分である。水は空気より音響インピーダンスが高く、骨や水は空気よりはるかに振動を良く伝える。このことから胎児期、赤ちゃんは胎内で母親の声や鼓動などの胎内音を、体感音響振動を伴った音として聴いていることが理解される。 産まれたばかりの赤ちゃんは、母親に抱かれて声や鼓動が振動とともに伝わると安心する。成人しても意識下には胎児期の記憶が残っており、似たような状態におかれると安心したりリラックスし、なにか生命の根源に働きかけるものがある。 音楽聴取時、音とともに音楽振動(体感音響振動)を適切に付与すると、音楽の感動・陶酔感を高める効果や印象を深める効果、リラクセーションの効果などがある1)。 これらの効果からボディソニックは受容的音楽療法に応用され、心療内科領域2)3)、老年医学領域、末期医療、人工透析4)、成分献血、外科領域、ストーマケア、歯科、産科など、医学の領域で多くの研究・臨床報告があり注目される。 1.2 爆発音などの臨場感再現効果 体感振動は音楽だけでなく、ドキュメンタリー音や効果音でも大きな効果を発揮する。電車やSLの走る音、トラクタや車のエンジン音、噴火や大砲などの爆発音、地震などによりビルなどが崩れる音etc…。これら広い周波数レンジと重低音域の成分を含む衝撃感や、振動感を伴なう音、時には地響きさえ伴なうようなドキュメンタリー音や効果音を体感音響装置で再生すると、スピーカやヘッドホンだけの再生ではとうてい再現することのできない、迫真の臨場感を再現する5)ことができる。また、特殊な効果音においては、不安感や恐怖感を倍加する。 この効果を、映画などの映像メディアと組合わせることによって、圧倒的な劇的効果を高めることが可能である。今後はDVDへの応用が期待さる。 2.効果的な周波数帯域 2.効果的な周波数帯域 体感振動は椅子などの人体載置物を介して、触振動覚的に身体で受容されるため、20〜150Hzくらいを体感振動周波数帯域としている。これは周波数が高くなると、音として聴覚では聞き取れても、触振動覚としての効果は低下する「人間の感覚特性」に合わせたものであり、凡そ下記の様な意味合いを持っている。 2.1 音とのつながり、音のリアリティを補う帯域 50〜150Hz 低音楽器のリアリティ、振動感を伴うようなドキュメンタリー音の臨場感の再現など、音の印象を深めたり、音と体感振動とのつながりを良くするのに必要な周波数帯域が、50〜150Hzである。50〜150Hzの帯域の再現は、従来技術で可能なレベルになっている。 2.2 臨場感、陶酔感、生理的快感などをもたらす帯域 20〜50Hz 帯域を20〜50Hzまで広げることによって、重低音感の増強、振動感や衝撃感を伴うドキュメンタリー音などの、迫真の臨場感の再現などの効果を、より一層深めるのに重要な帯域である。さらに20〜50Hzの帯域は、心地良いと感じる生理的快感をもたらし、陶酔感を深め、リラクセーションを高める効果がある。 このことから、20〜50Hzの帯域の再現が十分にできるか否かが機器の性能を大きく左右する重要な鍵を握っていることが理解されよう。 20〜50Hzの再現は非常に重要であるが、従来の技術では40Hz以下の低い周波数帯域の再生は困難であった。 3.振動トランスデューサ 3.振動トランスデューサ(電気−機械振動変換器) 電気信号を機械振動に変換する振動トランスデューサ(電気−機械振動変換器)はボディソニックのキーデバイスである。 ●低域再現能力を改善したVt7とVp6 ボディソニック用トランスデューサ Vt7 と Vp6 は、動電形ケース振動出力方式で、今まで再現が困難であった40Hz以下を十分に再現可能とした。これによって非常に重要な20〜50Hzの帯域を、十分に再生することが可能となった。 また、Vt7は高性能なので、従来の振動トランスデューサに比べると、使用個数も駆動するアンプの電力も半分くらいですむようになった。下記にVt7とVp6の仕様と写真、外形寸法図を示す。 ![]() 【Vt7仕様】 インピーダンス 8Ω or 32Ω 定格(最大)入力 10W(20W) 外 形 寸 法 116W×116D×30.HH 重 量 500g 写真1 振動トランスデューサ Vt7 ![]() Vt7 外形寸法図 【Vp6仕様】インピーダンス 4Ω or 16Ω 定格(最大)入力 5W (10W) 外 形 寸 法 φ104×23.5H 重 量 310g 写真2 振動トランスデューサVp6 ![]() Vp6 外形寸法図
松下電工・フィールビート
ファンソニック ●ファンソニック Sound Vibration Cushion FS-01V
アイ信 光と音の研究所
リビングテクノロジー・サウンドキュア ●リビングテクノロジー・サウンドキュア LB-031
●フューテック・サウンドバイブレーション アルファータ FM-111A(振動アンプ) FM-112P(振動ポーチ) FM-112S(振動シート)
バイジック ●バイジック・コーポレーション ベッドパッドシステム VBP-10S 体感音響/バイブロ・ソニック シンフォニー
●パイオニア(株) 「体で聴こう音楽会」 ポータブル バイジック・システム
●美洋(株) 体感音響振動装置(Vibroaudio) 体感音響装置搭載ベッド
タチエス
6.DVDチェア ![]() DVDによる5.1chが素晴らしい効果を持つことは言をまたないが、日本の家屋事情では5.1chを十分に再生することが難しい場合が多いといわれている。このDVDチェアは、椅子のみでそれが実現可能である。右肘掛けにはオーディオアンプと振動アンプが内蔵されており、左肘掛けにはDVDプレーアが取り付けられている。写真12に試作品のDVDチェアを示す。 写真16 DVDチェア(試作品) → 肘掛け前方にスピーカ、左肘掛けにDVDプレーア、右肘掛けにアンプ類が取り付けられている。振動トランスデューサVt7は腰部に取り付けられており、椅子の振動構造が理論的に合理的で振動性能が非常に高い。 6.1 スピーカ 肘掛けの前方にスピーカが取り付けられており、音は前方に定位する。椅子に装着したスピーカのみを鳴らしているのだが、この椅子に座って試聴した人は大概、前方のオーディオシステムのスピーカが鳴っているものと錯覚する。その秘密は体感振動にある。 6.2 体感振動と低音再生 ボディソニックとしての体感振動の発生は、トランスデューサVt7の高性能と特殊な駆動方法により、低い周波数帯域の音響再生をも行う。このため、前方のスピーカでは再生できない低音域を補う。つまり一種のスーパーウーハの効果を果たしている。また、低音域の体感音響振動は重低音感を一層高める。 このことが椅子に装着された小形スピーカの音とは思えないような、広い周波数帯域の再生を可能とし、前方のオーディオ装置のスピーカシステムが鳴っているものと錯覚させる程の効果を可能にしている。この効果は振動ボリュームを絞り、振動を止めてみるとよく分かる。 6.3 振動系(椅子の振動構造) 椅子は長い歴史を持ち、振動駆動することとはまったく無関係な構造にできている。このため、振動系の構造としては相反するような不合理なものとなっている。世の中には振動構造を理解する椅子のデザイナーもおらず、こうした椅子を振動駆動する場合、さまざまなノウハウを駆使して、それなりの性能に追い込むが、それは所詮ごまかしであり振動性能上は問題を残したものとなってしまう。 こうした問題を避けるために、椅子の振動構造を理論的に合理化して、振動性能、振動効率を高めた。これにより、トランスデューサVt7の高性能化と相俟って、従来は30〜50Wを必要としていたく動電力は10〜20Wで十分になった。この振動構造は単に効率がよければよいというものではなく、振動感のリアリティが高く、且つ人間の官能特性に合った心地よいものでなければならない。 筆者は1960年代から70年代にかけて、壁、天井、床面など振動可能な板面を直接振動させ、壁や天井全体から音響再生をする、エコニック・サウンドトランスデューサ6)、GTボ−ドスピーカ7)などを開発し、その技術を基にボディソニックを開発5)8)した。 以来、音楽療法その他への応用・研究を進める中で得た、人間の聴覚、触振動覚の感覚特性と付与する振動分布、クオリティなど、椅子などの振動構造と駆動方法などについては、振動駆動に適した椅子のフレーム構造のファイルを参照されたい。 6.4 5.1ch再生 写真12に示すものは、スピーカが前にしか付いていないが、椅子の背もたれの耳元近くにもスピーカを付け、少し信号処理に工夫を凝らすことにより、擬似的に5.1chの再生が可能になる。センターの音は前方のL.Rのスピーカに割り振る。サブウーハchは主として振動トランスデューサに入れる。こうすることによりこの椅子のみで DVD 5.1chが再生可能になる。 スピーカがリスナーの直ぐ近くにあるので、それほど大きな音を出さなくても、十分な効果が得られる。これはわが国の住宅事情からは大変有利といえる。そして爆発シーンなどでは迫真の臨場感を再現する。
7.ボディソニックの今後 体感音響システムから振動効果システムへ 身体へ振動を付与するテクノロジーの第1世代は“バイブレータ”で、単なる物理的な振動であり、振動には特別な情報は含まれていない。 第2世代は“体感音響システム”で、信号としてオーディオ信号の低音成分を使用し、振動に “音の情報”が含まれるようになり表現力が画期的に進化した。音楽の場合は、リズム感、音の高低、強弱などが体感され、音楽の陶酔感や感動を深め、爆発音などのドキュメンタリー音では、迫真の臨場感を再現することができるようになった。 しかし期待に反するような不都合も多々生じる。例えばレーシングカーは消音器(マフラー)は付けない状態に近く、かん高い音がする。レーシングカーの場面で激しい振動感を期待するのに、かん高く低音成分の少ない音であるために、あまり振動せず期待する効果が得られない。その半面、人の声で振動してしまうような不自然なことも起る。これは、本来はスピーカによって音として再生するべきオーディオ信号を、仮に振動信号として代用していることによる。 第3世代は“振動効果システム”で、本来の振動信号を使用する。例えば、マイクによる空気振動の“収音”ではなく、振動ピックアップによって振動信号を“収振”し、体感振動を発生する。この他、電子的に合成された信号や、振動効果の高いオーディオ信号も使用して、編集、プログラムすることにより完全な振動効果を得る。 音と振動は関連性をもつが、音と振動は発生や伝達経路が異なる場合も多く、音響信号と振動信号は区別されなければならない。振動効果システムについては、このサイト内にある下記のファイルを参照されたい。 「第1章 体感音響装置による効果音、ドキュメンタリー音などの臨場感再現効果」 「第2章 振動効果装置に至る体感振動の概念と技術の変遷」 「第3章 振動効果装置 − 振動感、衝撃感など、劇的な臨場感を再現する為のシステム −」 「ボディソニックプロセッサ 映画DVD用信号処理回路 編」 参考文献 1)小松 明:体感音響振動の効果メカニズム試論、ボディソニックによる音楽療法の効果は何故起こるのか 日本バイオミュージック学会誌 Vol.7, P28-36, 1992. 2)牧野真理子、坪井康次、中野弘二、筒井末春:うつ状態に音楽療法的接近を試みた一例 日本バイオミュージック研究会誌 Vol.1, P61-66, 1987. 3)村林信行、坪井康次、中野弘一、筒井末春:過敏性腸症候群に対する音楽療法 日本バイオミュージック学会誌 Vol.9, P39-42, 1993. 4)表 文恵、ほか:血液透析中における音楽療法の試み 大阪透析研究会誌 1990,9月, 8巻2号 P173-177 5)小松 明:身体で聴く音響装置、ボディソニック・システム 日本オーディオ協会誌1981,Vol.21, No.6, P54-60 6)小松 明:壁全体が音源となる新しいSP、エコニック・サウンドトランスデューサー 無線と実験誌 1970,1月号, P136-139 7)小松 明:音づくりの新しい可能性を示す 全面的に改良されたGTボードスピーカ 「ラジオ技術」 1971年3月号 P265-269 8)糸川英夫:ボーンコンダクションと音楽療法 「音楽療法最前線」(小松明、佐々木久夫編)、人間と歴史社刊、1994, P155-180 9)体感音響装置と振動トランスデューサ Vt7, Vp6 体感音響装置VISICによる5.1ch再生DVDチェア 日本オーディオ協会誌 JAS journal 2002年 Vol.42, No.3, P9-13 Copyright (C) 2003-2012 Bodysonic Laboratory, All rights reserved. |
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